■テント芝居 知り合いが出ている「マタヒバチ」という京都拠点の劇団によるテント芝居を観てきた。東京から京都まで、友達と一緒に車で行ってきた。車(自家用車)に乗るのはあまり好きではないのだが、今回はとんでもなく安上がりになるので経済状況的に乗…
■もう10月も終わる 2025年も終わりに近づいている。よく「時間が過ぎるのがあっという間」というが、これって「5年前の出来事が昨日のように感じる」ことを指すのか、それとも「先月の出来事が随分昔のことのように感じる」ことを指すのか、どっちなんだろう…
前回の記事で、何か漢文の文献を読んでいきたいという話を書いた。整理してみると、なんだかんだ授業で読んでいるので思ったより漢文に触れているという気もして、少し安心した。 一応、今年の年末あたりまで、以下の予定を立ててみた。 劉沅『孝経直解』印…
このブログの昔の記事を眺めると分かる通り、私の専門は中国古典で、特に儒教経典(経書・四書五経)の解釈の歴史を辿ることを中心にやってきた。ただ、実はここ二年ほど、「新しく漢文の文献を読み始めた」という体験をあまりできていない。もちろん漢文に…
六月、古勝先生にお誘いいただいて開催したトークイベントのレポートが、ぶんこものサイトで公開されています。 buncomo.jp だいぶ前の話になるのですが、すっかり宣伝を忘れていました。ぜひ読んでみてください。 (棋客)
最近読んだ本のうち、学ぶところの多かった本について、雑に感想を書いておきます。また詳しく書き直すかもしれません。下を読むと批判が目立っていますが、どれも面白く読みました。おすすめです。 ◆小谷汪之『中島敦の朝鮮と南洋』(岩波書店、2019) 中島…
「新しいコンテンツを摂取する元気がない」みたいな話を最近書いたけど、よく考えると、Youtubeの動画は見まくっている。スマホ依存症、というより、「ちょっとした時間の隙間が許せない」強迫観念に陥っている気がする。少しの外出でもイヤホンを付けて音声…
友達に勧められた「Inscription」というゲームにどはまりして、私にしては珍しく、やりこみモード(Kaycee's Mod)を全クリするところまでゲームを楽しんだ。なお、スイッチ版でプレイしており、他だと仕様の違いがあったりするかもしれないので、注意してほ…
最近見たコンテンツの感想を書きます。ネタバレが紛れているので気を付けてください。 ◆地面師たち(Netflix) 画力がすごくて、ついつい一気見してしまったので、本作に魅力があることは身をもってよく分かった。演技も見応えがあったと思う。ただ、全体的…
今日、9月7日は、沖縄市民平和の日だ。沖縄戦が公式に終結してから八十年の節目を迎えることになる。この機会に、最近よく聞く「戦後八十年」という言葉について考えていることをつらつらと書き連ねておきたい。 ◆戦後八十年 「戦後八十年」という言葉に、何…
高橋和巳『邪宗門』は1965~1966年に連載・出版された作品である。高橋和巳というと全共闘・学生運動とのつながりが強調されるが、これは女性解放運動が本格化していく時代とも重なっている。第二派フェミニズムの契機の一つとされるベティ・フリーダン『新…
ブルーハーツの『月の爆撃機』は、街に爆弾を落としに向かうパイロットと、標的にされた街で逃げ惑う市民の視点を切り替えつつ、戦場の絶望を歌う名曲である(以前記事に書いたことがある:反戦歌として「リンダリンダ」を読む - 達而録)。 『月の爆撃機』…
左派系のデモでよく用いられるスローガンに、「すべての人が自由になるまで、私たち誰も自由ではない」や「一人でも自由でない人がいるなら、私も自由ではない」、また「一人の人への加害は、全員への加害だ」といったものがある。たとえばパレスチナ連帯の…
最近、友達に勧められて高橋和巳『邪宗門』を読んだ。『邪宗門』は、1900年頃から1945年までに存在した「ひのもと救霊会」という架空の宗教教団が、始まってから終わるまでを群像劇風に描いた作品である。フィクションではあるが、戦前から戦後にかけての史…
2025.7.21 出張で京都に来た。暑い。暑すぎる。そして人が多すぎる。観光客を増やしても、必ずしも地元で生活している人の所得が上がるわけではないし、その地域の税収増につながるわけでもない。もちろん、土地に外から人が来ること自体は色々な意味で重要…
今週末の下記のイベントで、スタッフとしてお手伝いしています。ご都合のよろしい方、ぜひ遊びに来てください。 この投稿をInstagramで見る www.instagram.com (棋客)
どういう文章を、どこに、どうやって書いていこうか、ということを最近よく考える。理由は簡単で、人に意志を伝えるさまざまな方法の中で、私がそれなりにうまく使えると感じる武器の一つが文章だからだ。でも、どうにも上手く行かないというか、何を書いて…
2025.7.10 出身校で授業をするという機会があった。5人ぐらいしか来ていなかったけど、なんとなく感慨深いものがあった。ようは「教える側」になったという感覚。教える側に回っても学ぶことだらけというのは本当のことで、自分は「教える側」だという自認は…
以下の文章は、「思想が強いね」とか「政治的意見は怖い」と感じる人と、どう対話の糸口を掴むかってことを目的に書いたもの。あまり原則的な議論にはなってないけど、誰かがどこかで使える言葉があれば、と思って書いた。 先日、バーで隣になった人が、「戦…
2025.6.25 先週京都に出張した時、数人の友達の相談に乗った。色んな話ができた。話を聞き過ぎるとパンクしてしまうことを自覚して、ほどよく私自身の話もできるようになってきて、だいぶ自分も楽できるようになってきた。自己開示、本当に大事。私は信頼で…
以下の声明に署名しました。(誰でも、メールアドレスさえあれば署名できますので、ぜひお願いします。一分で終わります) www.change.org ◆ 私たちの要求 SPRING制度における生活費支給からの「外国人排除」を撤回してください。 国籍(、在留資格)や出自…
以前、トマトパスタの作り方を記事に書いた(トマトパスタのすすめ - 達而録)。この時に伝えたかったのは以下のようなことである。 料理の味を変えるパラメーターはたくさんある。 同じ料理を漠然と作っていても、味の変化とパラメーターの変化を自分の中に…
2025.5.28 またホームページの更新作業をしていた。今回はルビを振る作業をしていた。 htmlでは<ruby>タグでルビを振ることができるのだが、この方法でルビを振ると「アプリの音声読み上げを使った時に親字とルビを二重で読んでしまう」という問題があるらしい。確</ruby>…
最近新発売された、トンツカタン森本の『ツッコミのお作法』という本を買った。森本さんは、私が初めてエンタメ業界にできた「推し」だと思ってて、当然の義務として購入した。本書はもともとウェブ上で連載されていた記事をまとめて、加筆修正したものであ…
今回は、前回触れた何春蕤「左翼からクィアへ:米国同性愛運動のクィア化」を読んでみる。 なお、原題は〈從左翼到酷異:美國同性戀運動的酷兒化〉である。ちなみに「酷異」も「酷兒」も「queer」の翻訳のはずだが、なぜタイトルで二種の訳語が同時に使われ…
前回まで、ペトラス・リュー『二つの中国におけるクィア・マルクス主義』の第一章を紹介してきた。 Petrus Liu, (2015) “Queer Marxism in Two Chinas”, Durham, North Carolina: Duke University Press, https://www.dukeupress.edu/queer-marxism-in-two-c…
前回の記事で、ペトラス・リュー『二つの中国におけるクィア・マルクス主義』の第一章を紹介した。 Petrus Liu, (2015) “Queer Marxism in Two Chinas”, Durham, North Carolina: Duke University Press, https://www.dukeupress.edu/queer-marxism-in-two-c…
先日、「Holly Lewis "The Politics of Everybody: Feminism, Queer Theory, and Marxism at the Intersection" ~クィア・マルクス主義への招待」と題した記事を書いた。今回は、これに関連して、ペトラス・リューの『二つの中国におけるクィア・マルクス主…
2025.5.11 前回の日記で、あるイベントまで、30分歩いて入り口まで行ったのに、なんとなくそこで「ダメそう」となって中に入らずに引き返した、という話をした。で、入り口まで行ってもそこで無理そうなら引き返せる自分のことは結構好きだ、と書いた。 で、…
先々週の記事で紹介したホリー・ルイス『The Politics of Everybody: Feminism, Queer Theory, and Marxism at the Intersection』について、もう少し深く考えていきたいので、関連する論考を読んでみる。今回は、浅川雅己「マルクスにおけるジェンダーと家…