達而録

ある中国古典研究者が忘れたくないことを書くブログ。毎週火曜日更新。

映像・音楽・ゲーム

2026年になりました

2026年になりました。新年になったからと言って何が変わるわけでもないのですが、一区切りということで更新しておきます。 去年は色々と環境が変わった年で、あちこちで授業をする機会が増えました。授業については、質はともかく、真面目に取り組めたので良…

「こころの時代〜宗教・人生〜 徹底討論vol.12 宗教は戦争にどう関わってきたのか(後編)」の感想

NHKの番組「こころの時代〜宗教・人生〜 徹底討論vol.12 宗教は戦争にどう関わってきたのか(後編)」を見ました。戦前~戦後にかけての、日本列島で活動していた宗教団体が、戦争とどのように向き合ってきたのかという点について、特に宗教団体の戦争協力に…

「はてなブログ 年間アワード2025」に選出されました

本ブログの記事が、「はてなブログ 年間アワード2025」の「ゲーム部門」に選出されていました! blog.hatenablog.com 選ばれたのは以下の記事です。 chutetsu.hateblo.jp 一年間に書かれるはてなブログの総記事数を考えると、ものすごい確率だと思うので、と…

将棋連盟の「女流棋士のプロ編入制度」について思うこと

私は小学校の頃から将棋に親しんできて、中学から大学まで将棋部に在籍していました。ここ数年は思い出したように遊ぶぐらいであまり真面目にやっていませんが、ちゃんやっていた時期は、詰将棋と棋譜並べ、24にウォーズ、そして部員との対局と、一日中将棋…

the pillows「TRIP DANCER」の歌詞、良すぎないか

先々週、東京~京都を往復する間に、the pillowsのベスト盤「Fool on the planet」(2000年)を聴いていた。そこで友達とも意気投合したのだが、やっぱりこの頃のピロウズの歌詞って素晴らしい。たとえば「TRIP DANCER」の一節。 アラームが鳴ってても 目覚…

時が経つのはあっという間?

■もう10月も終わる 2025年も終わりに近づいている。よく「時間が過ぎるのがあっという間」というが、これって「5年前の出来事が昨日のように感じる」ことを指すのか、それとも「先月の出来事が随分昔のことのように感じる」ことを指すのか、どっちなんだろう…

鈴木ジェロニモ、よぴぴ、大家志津香、エルフはる

「新しいコンテンツを摂取する元気がない」みたいな話を最近書いたけど、よく考えると、Youtubeの動画は見まくっている。スマホ依存症、というより、「ちょっとした時間の隙間が許せない」強迫観念に陥っている気がする。少しの外出でもイヤホンを付けて音声…

【Inscription】Kaycee's Modの全クリまで

友達に勧められた「Inscription」というゲームにどはまりして、私にしては珍しく、やりこみモード(Kaycee's Mod)を全クリするところまでゲームを楽しんだ。なお、スイッチ版でプレイしており、他だと仕様の違いがあったりするかもしれないので、注意してほ…

地面師、十角館、文字遊戯とか

最近見たコンテンツの感想を書きます。ネタバレが紛れているので気を付けてください。 ◆地面師たち(Netflix) 画力がすごくて、ついつい一気見してしまったので、本作に魅力があることは身をもってよく分かった。演技も見応えがあったと思う。ただ、全体的…

日記(2025.4.29-2025.5.10)

2025.4.29 一か月前ぐらいから唐突にブログに日記の更新を交えるようになったけど、必ずしもその日の出来事をその日に書いているわけではない。大体数日分でまとめて書いてる。だからどうってことは無いんだけど、よく書いててマメだねって思う人がいたら、…

日記(2025.4.5-4.27)

2025.4.5 久々に髪を切りに行く。いつも「どういう髪型にしてほしいか」をちゃんと伝えきれなくて(というか私の側に明確なプランが無くて)、あたふたしてしまう。長髪は気に入っていて、かつ後ろで結べるのが好きなので、結局「後ろは結べるぐらい残してほ…

タイマン森本振り返り~2025年2月~

タイマン森本って、観ている最中は感想を人と共有したくなるのだが、見終わってみると、内容をあまり覚えていないという不思議な現象が起きていると気が付いた。ふっと気持ちを軽くして風のように去っていくコンテンツだと思う。なので途中から上手く感想が…

ゲーム「ファミレスを享受せよ」がめっちゃよかった!

友達から何回も勧められていたゲーム「ファミレスを享受せよ」をプレイしました。私はswitchでプレイしましたが、他でも色々できます。 本当にとても良かったです。静かに心を浸してくれるようなゲームでした。 複雑な操作は必要なく、淡々と物語が進んでい…

「タイマン森本」が好きすぎるという話(続)~ダウ90000とこたけ正義感を添えて~

先日、タイマン森本というお笑いコンテンツについて感想を書いた。相変わらず毎日視聴しているので、今日もまた感想を書いていきたい。 chutetsu.hateblo.jp タイマン森本の感想 繰り返し「タイマン森本」を視聴していると、相手を人間として尊重したツッコ…

最近遊んだゲームの紹介(高価なやつ)

だいたい5000円以上するゲームの感想を書いていきます(前回紹介したゲームとこれらを同じ列に並べるのは違和感があったので別にしました)。全部Switchで遊んでいます。 ヨッシー クラフトワールド さまざまなステージをクリアしていく、スーパーマリオ的な…

最近遊んだゲームの紹介(安価なやつ)

最近遊んだゲームについて、簡単な感想を書きます。全部Switchで遊んでいます。今回は、比較的ロープライスで買えるゲームだけ取り上げます。フルプライスのゲームは次回に。 Unrailed 二人協力してプレイできる、作業系の安価なゲームを探していて見つけま…

中村一義は「理想」を手放さない

※ホームページで書き下ろした記事の転載です。 中村一義に出会ったのは中学生の頃だ。2010年前後、Twitterで知り合った名古屋在住の自称「おばちゃん」が、オススメのCDを段ボールに詰めて送ってくれた。fishmans、サニーデイ・サービス、くるり、スーパーカ…

「タイマン森本」が好きすぎるという話

今日は、私が好きなお笑いコンテンツの「タイマン森本」の好きな回について語ってみたい。 「タイマン森本」とは、「トンツカタン」というお笑いトリオグループの森本さんが、他のお笑い芸人を一人ゲストに呼んで、その人に百回ツッコミを入れたら終わり、と…

反戦歌として「リンダリンダ」を読む

これまで、自分の好きな歌の歌詞を再解釈することを何度か試みてきた(埋没しないマイノリティ〜the pillows「ストレンジカメレオン」、その「笑い」はどこから来たものですか〜KASHIKOI ULYSSES「feelings, NONAME」)。今日は、あまりに今更すぎて恥ずかし…

『少女革命ウテナ』の感想(1話~13話)

友人に勧められて、『少女革命ウテナ』を見始めた。いま13話まで観終えたところ。 ざっと観た印象は、色々な意味でまさに「古典」というべき作品で、さまざまな方向に解釈が開かれた作品だと感じた。台詞が少なく無駄がないし、伏線を多く張って「ああ、多分…

「All eyes on Rafah」のAI画像の拡散に思うこと

いま、「All eyes on Rafah」のAI画像がものすごい勢いでシェアされまくっている。→「All Eyes on Rafah」のAI画像、なぜ世界中に広まったのか - BBCニュース すでに、この画像が拡散されていることについて意見はあちこちで交わされているが、私も自分なり…

「名前の無い関係性」としてのみわと冴子~たみふる『付き合ってあげてもいいかな』

色々な作品を批評していくシリーズ。今回は、たみふる『付き合ってあげてもいいかな』という、最近勧められて読んだ漫画について書いてみる。一部ネタバレを含むので、未読の方はお気をつけください。なお、私が批評記事を書く時の前提について、前の記事に…

その「笑い」はどこから来たものですか〜KASHIKOI ULYSSES「feelings, NONAME」

好きな曲について自分が考えたことを書く記事のシリーズ。批評記事を書く前提については、前に書いたのでそちらも読んで欲しい→埋没しないマイノリティ〜the pillows「ストレンジカメレオン」 - 達而録 今回は、KASHIKOI ULYSSES(賢いユリシーズ)の「feeli…

埋没しないマイノリティ〜the pillows「ストレンジカメレオン」

先日、自分のアイデンティティを見つめ直す記事を書いて以来、昔好きだった曲や小説などに触れると、「なるほど、この作品のこういう部分が自分の琴線に触れていたのか」と改めて実感する機会が増えた。そういう作品に限らずとも、広い意味での批評を書いて…

文フリで買った本①―『砂時計』第四号

文フリで買ってきた『砂時計』第四号を読んだので、感想を書いていきます。発行者は「北十 | 文芸同人 北十 | Hokkaido」さんです。 冒頭にあるのが『片袖の魚』の監督の東海林毅さんと、「北十」の音無早矢さんの対談記事です。『片袖の魚』は、以前関西ク…

「漫长的季节」(漫長的季節)に出てくる中国語

最近、「漫长的季节」という中国ドラマを観ています。 www.youtube.com 回想シーンと現在の時間軸を行き来しながら、サスペンスっぽい仕立ての群像劇という内容です。スリリングな展開と伏線の散りばめ方が面白く、いま5話あたりまで見ました。 4~5話あ…

2023年9~10月に観た映画

すっかり映画鑑賞の記録ブログみたいになってきましたが、まあこういう時期があってもいいでしょう。 ①「福田村事件」 まずマイナスの評価から書いていくと、前半、このシーンいるか?というところが多いのが気になってしまいますね。村人たちの日常があって…

第16回関西クィア映画祭(4)

関西クィア映画祭の感想の続きです。最終日に観た映画を抜き出して書いていきます。まずは海外短編集から。 kansai-qff.org ハテナだらけの食卓ゲイをカミングアウトする食卓の会話劇。ゲイという存在を全く知らない両親。息子に寄り添うでもなく、かといっ…

第16回関西クィア映画祭(3)

関西クィア映画祭の感想の続きです。国内コンペ部門の続きを書きます。今回はさらっと。 kansai-qff.org 「駆け抜けたら、海」全体的に絵がとても綺麗で、アフタートークで監督がフォトデザイナー(?、すいません、ちょっと記憶が怪しいです)と知って納得…

第16回関西クィア映画祭(2)

前回の続きです。 kansai-qff.org 今回は、国内コンペ作品の一つの「私の愛を疑うな」について、感想を書いていこうと思います。 国内作品コンペティション:第16回 関西クィア映画祭 2023 [KQFF2023] 私もこの作品に投票しました。個人的には、昨年のクィア…