達而録

中国学を志す学生達の備忘録。毎週火曜日更新。

朱子学

大濱晧『朱子の哲学』

私は研究書を読むとき、ついつい「あとがき」を先に読んでしまうタイプです。特に大家と呼ばれる先生の晩年の著作となると、他の有名な先生の若かりし頃のお話が載っていたりして、なかなか興味深いものです。基本的に研究の足しになるものではないのですが…

溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節―論文読書会vol.8

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節 前回の続きです。 【要旨】 問、『論語』言「克己復禮爲仁」、朱子釋之云「己、謂身之私欲。禮者、天理之節文。」又云「心之全德、莫非…

溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節―論文読書会vol.7

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節 今回・次回と二回に分けて、顏元から戴震に至る思想史を述べる部分を取り扱います。 【先行研究】安田二郎「孟子字義疏証の立場」(中…

井筒俊彦『意識と本質』(2)宋学と物のあわれ

前回はこちら お盆の帰省中に、井筒俊彦『意識と本質―精神的東洋を索めて』 (岩波文庫)を読んだので、備忘録として記事を書こうと思う。その第2回。 前回は、老子と大乗仏教の本質論についてだった。今回は、本居宣長を例に、日本的本質論が展開される。 中…

中純夫『劉宗周の陽明学観について-書牘を中心として-』―論文読書会vol.4

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 ※本論文はオンライン上で公開されています。 中純夫『劉宗周の陽明学観について-書牘を中心として-』(『陽明学』14号、2002) 【先行研究】難波征男「劉台念思想の形成―王学現成派批判に即して―」…