達而録

中国学を志す学生達の備忘録。毎週火曜日更新。

論文読書会

『中国思想史研究』の一部リポジトリ化!

一年ほど前の話になりますが、京都大学文学研究科中国哲学史研究室の発行する学術雑誌『中国思想史研究』が、京都大学学術情報リポジトリ「KURENAI」にてオンライン上で公開されました。(現時点では未公開の論文もかなり多いです。特に古いもの。) リポジ…

喬秀岩「經學與律疏」―論文読書会vol.12

※「論文読書会」については「我々の活動について」を参照。 喬秀岩「經學與律疏」(『北京讀經説記』萬巻樓2013、初出『隋唐五代經学國際研討会』文哲所出版2009) 【概要】 喬氏は南北朝の義疏学から『五経正義』に至る学術史の研究を進めてきた研究者。唐…

大形徹「王弼の『論語釈疑』」―論文読書会vol.11

※論文読書会については「我々の活動について」を参照。 ※本論文はオンライン上で公開されています。 大形徹「王弼の『論語釈疑』:『老子』の思想で解釈した『論語』」(大阪府立大学人文学会『人文学論集』1986, 4, p.1-15) 【要約】 本論文は、魏の王弼に…

大坊眞伸「『禮記子本疏義』と『禮記正義』との比較研究」―論文読書会vol.10

※「論文読書会」については「我々の活動について」を参照。 ※本論文はオンライン上で公開されています。 大坊眞伸「『禮記子本疏義』と『禮記正義』との比較研究」(『大東文化大学漢学会誌』43号, p.79-110) 【先行研究(本論文の注より)】・鈴木由次郎「…

影山輝國「皇侃と科段説―『論語義疏』を中心に―」―論文読書会vol.9

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 影山輝國「皇侃と科段説―『論語義疏』を中心に―」(『斯文』122, 2013, p.1~14) 【先行研究】 ・喬秀岩『義疏学衰亡史論』(白峰社、2001) 南北朝から隋唐にかけての義疏学(特に皇侃から劉炫・劉…

溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節―論文読書会vol.8

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節 前回の続きです。 【要旨】 問、『論語』言「克己復禮爲仁」、朱子釋之云「己、謂身之私欲。禮者、天理之節文。」又云「心之全德、莫非…

溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節―論文読書会vol.7

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節 今回・次回と二回に分けて、顏元から戴震に至る思想史を述べる部分を取り扱います。 【先行研究】安田二郎「孟子字義疏証の立場」(中…

张升「陈名夏与龚鼎孳,阎尔梅’‘绝交’‘考」―論文読書会vol.6

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 张升「陈名夏与龚鼎孳,阎尔梅’‘绝交’‘考」(『顾诚先生纪年暨明清史研究文集』p157~167) 【要旨】 陳名夏、江蘇溧陽人、清初の貳臣。龔鼎孳、安徽合肥人、清初の貳臣。閻爾梅、江蘇沛県人、清初の…

池田秀三「馬融私論」―論文読書会vol.5

※論文読書会については「我々の活動について」を参照。 ※本論文はオンライン上で公開されています。 池田秀三「馬融私論」(『東方學報』人文科学研究所、1980) 【要約】 馬融と鄭玄が師弟の関係にあったことはよく知られているが、実際に鄭玄『周礼注』を見…

中純夫『劉宗周の陽明学観について-書牘を中心として-』―論文読書会vol.4

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 ※本論文はオンライン上で公開されています。 中純夫『劉宗周の陽明学観について-書牘を中心として-』(『陽明学』14号、2002) 【先行研究】難波征男「劉台念思想の形成―王学現成派批判に即して―」…

松島隆真『漢帝国の成立』―論文読書会vol.3

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。今回は、「膨大な先行研究をどうまとめて文章にするか」という技法を学ぶ目的だったので、要約は手薄です。 松島隆真『漢帝国の成立』松島隆真『漢帝国の成立』・序論(京都大学学術出版、2018) 【要…

吉川忠夫「孝と佛教」―論文読書会vol.2

※論文読書会については「我々の活動について」を参照。今回は内容が難しく、誤解している箇所がありそう。 ※本論文はオンライン上で公開されています。 吉川忠夫「孝と佛教」(麥谷邦夫『中国中世社会と宗教』同気社、2002) 【先行研究】吉川忠夫「中國にお…

井上進「復社の學」―論文読書会vol.1

※「論文読書会」については「我々の活動について」を参照。 ※本論文はオンライン上で公開されています。 井上進「復社の學」(『東洋史研究』44-2、京都大學、1989、後に『明清學術變遷史』第八章に収録) 【先行研究】謝國禎『明清之際党社運動考』(商務印…