達而録

ある中国古典研究者が忘れたくないことを書くブログ。毎週火曜日更新。

今後の計画メモ

 前回の記事で、何か漢文の文献を読んでいきたいという話を書いた。整理してみると、なんだかんだ授業で読んでいるので思ったより漢文に触れているという気もして、少し安心した。

 一応、今年の年末あたりまで、以下の予定を立ててみた。

  1. 劉沅『孝経直解』
    印刷してみた。読みやすいテキストでありがたい。
    リハビリを兼ねて、点を入れながら読んでいこう。いま授業で読んでいる『孝経』の箇所(三才章あたり)まで追いつけるとちょうどよい。論文どうこうは考えない。ただただリハビリとして読むものとする。

  2. 劉咸炘『推十書』
    これ以上読み進めるのは一旦諦めたい。しかしただ辞めるのも癪なので、「三術」「經今文学論」「三虚」「女德」あたりの電子データを作ったので、research mapの資料公開のところに載せるようにしたい。

  3. 何震
    喬志航「異なる未来への想像:『天義』から見るアナキズムの平等と労働」(東洋文化研究所紀要161、2013)という論文があったので、これを読んでおきたい。

  4. 段玉裁『古文尚書撰異』
    ①~③はすぐやるとして、もしひと段落ついたら『古文尚書撰異』から一条ずつ読み進めて、ブログに載せるというのをやってみてもよさそうだと思った。以前公にした訳注で明らかにした本書の特徴を、少し実践で示すことができたら楽しそうだ。

 

 以上、今回は短めのスパンでの計画とした。いずれ長期的な計画を立てたいが、それはまた他の人と相談して、新年度あたりから始めることにしよう。

 ちなみに、喬さんの研究は、以前このブログで紹介したことがあったので、メモしておく。

(棋客)