本ブログの筆者が一章分を担当した論集が出版されました。このブログでも一時期精力的に言及していた*1、「劉咸炘」という学者についての初歩的な整理をしています。比較的読みやすい本になっていると思いますので、ぜひお読みください。
○古勝隆一・竹元規人編『中国学術を貫く視座 章学誠の可能性』(勉誠出版、アジア遊学311、2025年)
中国学術は、その歴史において、経学・語学・史学・諸子学・文学・医学・天文学、その他の学術を含んできた。それだけに、学術はそれぞれの専門に分化しがちでもあった。しかし、清朝中期に、そのような細分化をよしとせず、あらゆる歴史的な事象を貫通する「通」という発想のもと、学術・思想・書物・歴史・文学をとらえ直そうとした「変わった学者」が登場した――「章学誠」(一七三八〜一八〇二)である。その構想を書き著した『文史通義』をはじめとするテクストを詳細に読み解くことで、その思想を育んだ様々な脈絡、章学誠の学説・思想の同時代的意義、また、その学説が後世に与えた影響や展開について、多角的な視点から論究する。章学誠が後世に向けて発したメッセージを受けとめ、その意義と可能性を問う。
(※https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=2&products_id=103859より引用)
これに合わせて、劉咸炘の文章の電子テキストデータを、(ほんの少しだけですが)research mapの資料公開の欄に載せておきました。もし研究したい方がいらっしゃいましたら、ぜひご活用ください。
→https://researchmap.jp/silly/published_works
(棋客)
*1:この記事にだいたいまとまっています→新しい一年を迎えました - 達而録