2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
いま慶應義塾大学に付設されている「斯道文庫」は、貴重な和漢籍を数多く蔵する、日本で屈指の専門図書館の一つです。 斯道文庫のホームページの説明を借りて、その由来を記しておきます。 慶應義塾大学附属研究所斯道文庫は、株式会社麻生商店(現・麻生グ…
たびたび本ブログで紹介してきたように、筆者はWikipediaの執筆に力を入れています。(ここ最近は忙しく、あまり執筆できていませんが…) chutetsu.hateblo.jp Wikipediaの記事を執筆する上では、逐一信頼できる書籍の出典を附し、情報源を明示することが求…
今日は、竹ノ内静雄『先知先哲』(一九九二、新潮社)から、戦中の小島祐馬の活躍ぶりを学ぶことにいたしましょう。本書は、吉川幸次郎・田中美知太郎・小島祐馬といった学者の回想録になっており、他にも面白いこぼれ話が多数記載されています。 ここで紹介…
今回は、入谷仙介『詩人の視覚と聴覚ー王維と陸游』(研文出版、2011)に収められている「隠逸の境地―隠者の苦悩と喜び」を読んでいきます。 以前、『山月記』の最後の詩が、中国における「隠逸」の概念を踏まえて理解するべきものであることを述べました。 …