2025.5.28 またホームページの更新作業をしていた。今回はルビを振る作業をしていた。 htmlでは<ruby>タグでルビを振ることができるのだが、この方法でルビを振ると「アプリの音声読み上げを使った時に親字とルビを二重で読んでしまう」という問題があるらしい。確</ruby>…
最近新発売された、トンツカタン森本の『ツッコミのお作法』という本を買った。森本さんは、私が初めてエンタメ業界にできた「推し」だと思ってて、当然の義務として購入した。本書はもともとウェブ上で連載されていた記事をまとめて、加筆修正したものであ…
今回は、前回触れた何春蕤「左翼からクィアへ:米国同性愛運動のクィア化」を読んでみる。 なお、原題は〈從左翼到酷異:美國同性戀運動的酷兒化〉である。ちなみに「酷異」も「酷兒」も「queer」の翻訳のはずだが、なぜタイトルで二種の訳語が同時に使われ…
前回まで、ペトラス・リュー『二つの中国におけるクィア・マルクス主義』の第一章を紹介してきた。 Petrus Liu, (2015) “Queer Marxism in Two Chinas”, Durham, North Carolina: Duke University Press, https://www.dukeupress.edu/queer-marxism-in-two-c…
前回の記事で、ペトラス・リュー『二つの中国におけるクィア・マルクス主義』の第一章を紹介した。 Petrus Liu, (2015) “Queer Marxism in Two Chinas”, Durham, North Carolina: Duke University Press, https://www.dukeupress.edu/queer-marxism-in-two-c…
先日、「Holly Lewis "The Politics of Everybody: Feminism, Queer Theory, and Marxism at the Intersection" ~クィア・マルクス主義への招待」と題した記事を書いた。今回は、これに関連して、ペトラス・リューの『二つの中国におけるクィア・マルクス主…
2025.5.11 前回の日記で、あるイベントまで、30分歩いて入り口まで行ったのに、なんとなくそこで「ダメそう」となって中に入らずに引き返した、という話をした。で、入り口まで行ってもそこで無理そうなら引き返せる自分のことは結構好きだ、と書いた。 で、…
先々週の記事で紹介したホリー・ルイス『The Politics of Everybody: Feminism, Queer Theory, and Marxism at the Intersection』について、もう少し深く考えていきたいので、関連する論考を読んでみる。今回は、浅川雅己「マルクスにおけるジェンダーと家…
2025.4.29 一か月前ぐらいから唐突にブログに日記の更新を交えるようになったけど、必ずしもその日の出来事をその日に書いているわけではない。大体数日分でまとめて書いてる。だからどうってことは無いんだけど、よく書いててマメだねって思う人がいたら、…
昨日、「現代フェミニズム研究会」に行ってきた。パレスチナ連帯の気持ちを込めて、クィア・プリズム・フラッグのワッペンを付けて、クーフィーヤを巻いて参加した。(難民・移民フェスにも行きたかった…。) 発表の内容がどれも練り上げられていて、とても…
最近、友人の山村一夏さんに勧めてもらったのをきっかけに、クィア・マルクス主義についての書籍を読んでいます。(以下、本書の和訳と本記事の修正において、山村さんの力をめちゃめちゃ大きく借りていることを最初に断っておきます。まことにありがとうご…
2025.4.5 久々に髪を切りに行く。いつも「どういう髪型にしてほしいか」をちゃんと伝えきれなくて(というか私の側に明確なプランが無くて)、あたふたしてしまう。長髪は気に入っていて、かつ後ろで結べるのが好きなので、結局「後ろは結べるぐらい残してほ…
斎藤賢『『史記』はいかにして編まれたか:蘇秦・張儀・孟嘗君列伝の成立』(京都大学学術出版会、2025、プリミエ・コレクション)を、著者よりご恵贈いただきました。元となった博論も読んだことがあり、改めて書籍の形で手元に置いておくことができるよう…
前回の続き。「マーヒーヤ肯定論」が3つに分類できるという話から。 p.66-68 普遍的「本質」は実在するが、それは存在の深部に実在するのであって、表面には出てこない。よって深層意識で「本質」を見ることを要求する。例:宋学の格物窮理。 すべての存在…
先日、温泉旅行中に、久々に井筒俊彦『意識と本質』を再読した。せっかくなので、冒頭から内容を整理していきたい。とは言いつつ、筆者の関心に照らして大幅に節略する箇所はあるので注意されたい。 なお、全く異なる文脈だが、井筒の別の論考を以前ブログで…
2025.3.21 東京から京都へ。京都に行くのは、研究室の片づけや博士号授与式のため。そのまま実家の福岡へ帰省する予定。10日ほどの長旅となる。これだけゆっくり逗留できるのは人生で最後かもしれない。 昼、研究室の片づけ。コロナ以後すっかり研究室から足…
先日出版された橋本秀美『孝経―儒教の歴史二千年の旅』(岩波書店、2025)を早速読んだので、その読書メモを書いておく(以下敬称略)。以下の過去記事も参照。 野間文史『春秋左傳正義譯注』と岩本憲司『春秋学用語集 補編』 - 達而録 洪誠『訓詁学講義』よ…
⚠この記事には、センシティブな内容が含まれています(自死への言及)⚠ 現在、北沢恒彦についての展示会が京都工芸繊維大学にて行われている。私は北沢のことは全く見聞きしたことが無かったのだが、友人が強く勧めてくれたので、一緒に観に行ってきた。 www…
最近、学生生活の振り返りを書いていて、いつか「自分の卒論を読み返して自分で批判を書く」ことをやりたいと考えていたのを思い出しました。 というわけで、やってみました。 卒業論文を読み返す試み--閑閑空間 もうちょっと綿密に批判しないとあんまり意味…
最近の二回の記事で、学生生活の長いスパンでの振り返りをしたのですが、博論提出直前の時期にやることが色々あって、かなりばたばたしたので、誰かのお役に立てればと思ってTipsを残しておきます。 特に私は研究室を離れており、気軽に訊ける先輩が身近にい…
前回、研究するための環境面について振り返りを書きました。今回は、研究内容について、どの時期にどういうことをやっていたか書いていきます。なんとなくアドバイスっぽいことも書いていきます。専門的な内容になりますが、中国古典分野の研究をしたい人な…
先日、博士課程を終えて、博士号申請論文を提出しました。タイトルの通り、文学部で院進したブログ著者の修士課程~博士課程の7年間を、まずは研究環境の面から振り返ります。中に書かれている情報は古いものが多いと思うので、ご注意ください。 もともと、…
書きたい文章についてメモします。自分のことを、自己開示的に一つ一つ説明していくことが必要なんだと思っています*1。すでに書いた文章にはリンクを貼っています。 自分のこと クィアとしての自分 なぜ名乗るのか? 自分のアイデンティティ 自分の「クィア…
先日、おすすめの文章の紹介で高島さんのcodocの記事を書きましたが(高島さんのcodocの記事がめっちゃ好き - 達而録)、もう一つ、本屋lighthouseさんが配信されているメルマガを紹介します。 lighthouse226.substack.com 上のページから過去記事を読むこと…
タイマン森本って、観ている最中は感想を人と共有したくなるのだが、見終わってみると、内容をあまり覚えていないという不思議な現象が起きていると気が付いた。ふっと気持ちを軽くして風のように去っていくコンテンツだと思う。なので途中から上手く感想が…
いま、人文情報学研究所監修の『人文学のためのテキストデータ構築入門』をざっくり読んでいます。まだ詳しく理解したとは言い難いですが、もともとhtmlは分かるので、大雑把な仕組みは何となく分かりました。(一から構築するとか、データを見やすい形に出…
最近のこのブログの記事を見返していると、自分が好きなコンテンツ(ゲーム・動画・音楽とか)を紹介することが多いことに気が付きました。他に紹介したいものとして思いついたのが、高島鈴さんのcodocの記事です。私は数か月前に読み始めました。月に数本更…
先日、IRA TOKYOで『神戸からパレスチナでのジェノサイドに抗う:ケア・生活・フェミニズム・クィアとの連帯』(小さき声の連帯、2024)を購入してきました。 boothで通販購入もできます。↓ booth.pm とてもおすすめのzineです。売上は実費を除いてパレスチ…
最近あれこれやっていて、まとまった記事を用意できなかったので、近況報告だけ。 新しい非常勤講師が内定した。 わずかながら収入源を確保できました。よかったです。 いま授業資料を大慌てで作っています。大変です。 しかし、非常勤講師の契約形態上、き…
友達から何回も勧められていたゲーム「ファミレスを享受せよ」をプレイしました。私はswitchでプレイしましたが、他でも色々できます。 本当にとても良かったです。静かに心を浸してくれるようなゲームでした。 複雑な操作は必要なく、淡々と物語が進んでい…