達而録

中国学を志す学生達の備忘録。毎週火曜日更新。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

齋木哲郎『後漢の儒学と『春秋』』について(1)

最近、斎木哲郎『後漢の儒学と『春秋』』(汲古書院、2018)の第六章「鄭玄と何休の『春秋』論争」を読んでいたところ、色々と気になる記述にぶつかりました。そのうちの一部をご紹介します。鄭玄の文を読むのは非常に難しく、あまり自信はないのですが…。 …

北京・天津旅行⑳(最終回)―反省会

北京・天津旅行のレポートを長々と更新してきましたが、一通り写真を載せ終わりました。まだ残っているものもあるのでまた更新するかもしれませんが、一旦最終回ということにしておきます。 「北京に長く滞在しておいて、そこ行ってないんかい!」というツッ…

北京・天津旅行⑲―天津ぶらり散歩

第十九回。天津編の余った写真を上げておきます。 あちこちにさりげなく綺麗なスポットがあります。結婚式の写真撮影らしい方々が映っていますね。 こんな感じの建物があちこちにあります。

北京・天津旅行⑱―天津の五大道

第十八回。今日から天津編です。とはいっても、天津には半日しか滞在していないので、すぐに終わります。 まず、天津の「五大道文化旅游」と呼ばれる地区を散策しましたので、その街並みをご紹介します。地下鉄「小白楼」駅を降りてすぐ。 北京とは全く風景…

岩本憲司『春秋学用語集 三編』について

先日、久々に論文読書会を開き、後輩の学部生の担当で池田秀三「訓詁の虚と実」を読みました。その関係で、下調べとして岩本憲司『春秋学用語集 三編』(汲古書院、2014)の「無寧」の項目を見たのですが、少し気になる記述を見つけたのでメモしておきます。…

野間文史『春秋左傳正義譯注』第五冊について(4)

前日の続きです。今回は気になる点というより、わからなかった点という内容です。 第十二条 〔傳〕由是觀之、則臺駘汾神也。抑此二者、不及君身。山川之神、則水旱癘疫之災、於是乎禜之。 〔杜注〕有水旱之災、則禜祭山川之神若臺駘者。周禮四曰禜祭。為營攅…

野間文史『春秋左傳正義譯注』第五冊について(3)

野間文史『春秋左傳正義譯注』第五冊のメモ。ここも巻四十一、昭公元年のところです。 第九条 前回の最後の疏文の続きです。 「離」之為「陳」、雖無正訓、兩人一左一右、相離而行、故稱「離衞」、「離」亦「陳」之義。 「離」を「陳」と見なすのは、正訓が…

野間文史『春秋左傳正義譯注』第五冊について(2)

野間文史『春秋左傳正義譯注』第五冊のメモの続き。ここも巻四十一、昭公元年です。 第五条 〔傳〕叔出季處、有自來矣。吾又誰怨。 〔杜注〕季孫守國、叔孫出使、所從來久。今遇此戮、無所怨也。 〔疏〕正義曰、歷檢上世以來季孫出使、不少於叔孫、而云「叔…

野間文史『春秋左傳正義譯注』第五冊について(1)

野間文史『春秋左傳正義譯注』第五冊を、冒頭の「巻四十一」(昭公元年)から少しずつ見ています。折角ですので、気付いた点を適宜メモしておこうと思います。(事情は前回の記事を参照。)全部で三回の記事になりましたので、今日、明日、明後日で更新しま…

野間文史『春秋左傳正義譯注』と岩本憲司『春秋学用語集 補編』

野間文史氏の『春秋左傳正義譯注』(第一冊~第六冊)は、『左傳正義』の初めての全訳本です。注疏の全訳というのは、その全体量と内容の難解さから、とにかく難事業と言えます。 例えば、吉川幸次郎氏らによって『尚書正義』全訳は成し遂げられましたが、継…

北京・天津旅行⑰―景山公園・元大都城垣遺址公園

北京・天津旅行レポの第十七回です。今回は、景山公園と元大都城垣遺址公園を紹介します。 景山公園は、紫禁城のすぐ北にある公園です。紫禁城側から見るとこんな感じです。 次は、景山公園側から紫禁城を見てみましょう。 続いて、元大都城垣遺址公園です。…

北京・天津旅行⑯―首都博物館・中央美術学院美術館

第十六回。北京で回った博物館や美術館を紹介しておこうということで、首都博物館と中央美術学院美術館を取り上げます。 ①首都博物館 「首都博物館」は都心近くの便利な場所にあります。もちろん身分証明書があれば入場無料。 「首都博物館」は「国家博物館…

新年のご挨拶

昨年は一年間、何とか更新を続けることができました。最近はアクセス数やコメントも増えてきて、嬉しい限りです。扱って欲しいテーマなどありましたら、是非コメントください。実力不足でご要望に応えられるかは分かりませんが…。 今後も更新を続けて、中国…