2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
概説書篇、オンライン篇の続篇です。 以前も書きましたが、訳を参照する際には、それがどのような方針で訳されているかということを頭に入れた上で利用する必要があります。例えば経書には、大きく古注(漢代~唐代)と新注(朱子学の解釈)の二種の注釈があり、…
最近、『井筒俊彦著作集』(中央公論社、1991.10-1993.8を冒頭から眺めています。もともと『意識と本質』や『東洋哲学の構造――エラノス会議講演集』などしか読んだことがありませんでしたが、若かりし頃の井筒の文章の筆致にはまた異なる魅力があるように思…
本ブログでは、慶應義塾大学斯道文庫による『論語義疏』古写本の発見について、これまで何度か取り上げてきました。 慶應義塾大学蔵『論語義疏』古写本の発見について - 達而録 慶應義塾図書館展示会「古代中世 日本人の読書」に行ってきました - 達而録 『…
後漢を代表する経学者である鄭玄の研究は、過去様々な方向から深められており、その内容は多種多様です。鄭玄の学問が該博で、また生きた時代が激動の時代であるがゆえに、学者によって研究の切り口が大きく異なり、内容の相違が生まれてくるのでしょう。 今…