達而録

中国学を志す学生達の備忘録。毎週火曜日更新。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鄭玄が注を書いた順序(1)

藤堂明保「鄭玄研究」(蜂屋邦夫編『儀礼士昏疏』汲古書院、1986)は、鄭玄についての古典的な研究です。後篇第四章が闕文になっているのですが、それでも今なお鄭玄研究の第一に挙げられる基礎的な論文といえます。 この論文には、鄭玄の生涯、また社会的背…

「達而録」note、始動!

先日、「達而録」のnoteを開設いたしました! note.com 「note」とは、作者が文章・漫画・写真などを投稿し、読者はそのコンテンツを楽しみながら支援することができる場所です。最近は、私の知り合いでもnoteに記事を投稿する人が増えており、学術的な内容…

緊急事態宣言に対する各大学のメッセージ

先日、二度目の緊急事態宣言が行われました。 対面授業が再開したり休止したり、テストだけ対面で行ったりやっぱり中止にしたり、何かと振り回されている学生の身としては、自分の大学の学長・総長が学生に対してどんなメッセージを発しているのか、というの…

新年のご挨拶

遅れましたが、明けましておめでとうございます。 昨年は、コロナの猛威を目の当たりにし、家で読書を楽しめる心を持つことの素晴らしさを改めて実感した一年でした。願わくば多くの方に、(本ブログの「読書案内」のカテゴリーから本を探し、)気軽に古典に…

小徐本「祁寯藻本」についての記事の訂正

先日、木津祐子先生の論文「京都大学蔵王筠校祁寯藻刻『説文解字繫伝』四十巻について」(『汲古』78号、p.21-28、2020-12)に、本ブログへの言及があると知り合いに教えていただき、驚きでひっくり返りました。確認してみると、筆者が以前書いた記事の誤謬…