達而録

ある中国古典研究者が忘れたくないことを書くブログ。毎週火曜日更新。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大坊眞伸「『禮記子本疏義』と『禮記正義』との比較研究」―論文読書会vol.10

※「論文読書会」については「我々の活動について」を参照。 ※本論文はオンライン上で公開されています。 【論文タイトル】 大坊眞伸「『禮記子本疏義』と『禮記正義』との比較研究」(『大東文化大学漢学会誌』43号, p.79-110) 【先行研究(本論文の注より…

影山輝國「皇侃と科段説―『論語義疏』を中心に―」―論文読書会vol.9

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 【論文タイトル】 影山輝國「皇侃と科段説―『論語義疏』を中心に―」(『斯文』122, 2013, p.1~14) 【先行研究】 ・喬秀岩『義疏学衰亡史論』(白峰社、2001) 南北朝から隋唐にかけての義疏学(特に…

溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節―論文読書会vol.8

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 【論文タイトル】 溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節 前回の続きです。 【要旨】 戴震の「私欲」理解 問、『論語』言「克己復禮爲仁」、朱子釋之云「己、謂身之私欲。禮者…

溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節―論文読書会vol.7

※論文読書会については、「我々の活動について」を参照。 【論文タイトル】 溝口雄三「中国前近代思想の屈折と展開」下論・第三章・第一節 今回・次回と二回に分けて、顏元から戴震に至る思想史を述べる部分を取り扱います。 【先行研究】 安田二郎「孟子字…