達而録

中国学を志す学生達の備忘録。毎週火曜日更新。

読書会

銭大昕「與段若膺論尚書書」について

最近、訳あって銭大昕「與段若膺論尚書書」を読んでいます。これは銭大昕が段玉裁と『尚書』に関して議論を交わした書簡であるということで考証学史において重要であると同時に、内容自体もなかなか興味深い書簡です。 もとは、四部叢刊本『潜研堂文集』で読…

考証学読書会(2)―阮元「王伯申經義述聞序」下

前回の続き。 嘉慶二十年、南昌盧氏宣旬讀其書而慕之。旣而伯申又從京師以手訂全帙寄余。余授之盧氏。盧氏於刻『十三經注疏』之暇、付之刻工。伯申亦請余言序之。 王引之による『経義述聞』の自叙の執筆は、嘉慶2年(1797年、王引之32歳)の時ですが、 阮元…

考証学読書会(1)―阮元「王伯申經義述聞序」上

暫く休止状態にあった漢文読書会を再開いたしました!(参加者募集中です)。 今年は、考証学者の文章を中心に読み進めることにいたします。折角の機会ですので、時間が取れる限りは、復習を兼ねて読んだ部分を振り返ってみることにします。 今回読んだのは…

内容が良ければそれで良いのか?―閻若璩『尚書古文疏證』より

読書会で議論のあった部分から。閻若璩『尚書古文疏證』より。 『尚書古文疏證』巻二 第十七 或又曰「晚出之書、其文辭格制、誠與伏生不類、兼多脫漏、亦復可疑。然其理則粹然一出於正、無復有駁雜之譏、子何不過而存之乎。」 余曰「似是而非者、孔子之所惡…

『世説新語』小噺

難解な記事が続いたので、たまには短くゆるく書いてみます。 『世説新語』には俗っぽい話が多く、「その気持ち分かる!」と思わず共感してしまうエピソードに時折ぶつかります。折角ですので、少し紹介してみます。 本日は、学者としても武人としても名高い…