2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧
岩波書店の「書物誕生―あたらしい古典入門」シリーズより、神塚淑子『『老子』―“道”への回帰』(岩波書店、2009)を読んでいます。今日は、第一部・第二章の「老子と仏教」より、『老子変化経』という本についての一段を読んでみます。 『老子変化経』は、敦…
本ブログでは、たびたび京都大学吉田寮の存続に関する話題を取り上げてきました。 京大吉田寮について - 達而録 明日、吉田寮の集会があります - 達而録 近況 - 達而録 先日、吉田寮の存続を訴えるための署名サイトが始まったとのことですので、この場を借り…
昔、古本市で入手した林平和『禮記鄭注音讀與釋義之商榷』(文史哲出版社, 1981)という本をつらつらと眺めていました。この本は、『礼記』の鄭玄注のなかから、鄭玄の「音読」と「釈義」に疑問がある例を取り上げて、札記形式で一つ一つ議論するものです。 …
最近出版された、『東アジアは「儒教社会」か? アジア家族の変容』(京都大学学術出版会、2022)という本を入手して少しずつ読んでいます。 今回は、第一部・第二章に収録されている、佐々木愛氏の「儒教の「普及」と近世中国社会―家族倫理と家礼の変容」の…
『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』(早川書房、2018)を読みました。SF作家であり、翻訳家として中国SF作品の英語圏への普及に力を尽くしてきたケン・リュウによって集められたアンソロジーの日本語版です。 どれもSFの魅力がこれでもかというほど…