映像・音楽・漫画
今日は、私が好きなお笑いコンテンツの「タイマン森本」の好きな回について語ってみたい。 「タイマン森本」とは、「トンツカタン」というお笑いトリオグループの森本さんが、他のお笑い芸人を一人ゲストに呼んで、その人に百回ツッコミを入れたら終わり、と…
これまで、自分の好きな歌の歌詞を再解釈することを何度か試みてきた(埋没しないマイノリティ〜the pillows「ストレンジカメレオン」、その「笑い」はどこから来たものですか〜KASHIKOI ULYSSES「feelings, NONAME」)。今日は、あまりに今更すぎて恥ずかし…
友人に勧められて、『少女革命ウテナ』を見始めた。いま13話まで観終えたところ。 ざっと観た印象は、色々な意味でまさに「古典」というべき作品で、さまざまな方向に解釈が開かれた作品だと感じた。台詞が少なく無駄がないし、伏線を多く張って「ああ、多分…
いま、「All eyes on Rafah」のAI画像がものすごい勢いでシェアされまくっている。→「All Eyes on Rafah」のAI画像、なぜ世界中に広まったのか - BBCニュース すでに、この画像が拡散されていることについて意見はあちこちで交わされているが、私も自分なり…
色々な作品を批評していくシリーズ。今回は、たみふる『付き合ってあげてもいいかな』という、最近勧められて読んだ漫画について書いてみる。一部ネタバレを含むので、未読の方はお気をつけください。なお、私が批評記事を書く時の前提について、前の記事に…
今回は、『ユリイカ』の『鋼の錬金術師』完結記念特集(2010年12月号)より、早尾貴紀「『鋼の錬金術師』から読み解く国家と民族」を取り上げる。 私は読んだ漫画の数でいうと同世代の人と比べてかなり少ない。自分が読んだことのある「超人気作」は数少なく…
好きな曲について自分が考えたことを書く記事のシリーズ。批評記事を書く前提については、前に書いたのでそちらも読んで欲しい→埋没しないマイノリティ〜the pillows「ストレンジカメレオン」 - 達而録 今回は、KASHIKOI ULYSSES(賢いユリシーズ)の「feeli…
先日、自分のアイデンティティを見つめ直す記事を書いて以来、昔好きだった曲や小説などに触れると、「なるほど、この作品のこういう部分が自分の琴線に触れていたのか」と改めて実感する機会が増えた。そういう作品に限らずとも、広い意味での批評を書いて…
先日、岡田索雲『ある人』の感想を書いた。単行本の『ようきなやつら』も買って読んだので、今日はこの本について考えたことを書いていきたい。短編集で、『東京鎖鎌』『忍耐サトリくん』『川血』『猫欠』『峯落』『追燈』『ようきなやつら』の全七作が収録…
前回の記事で少し触れた「ある人 / ある人 - 岡田索雲 | webアクション」を、何度も読み返して繰り返し感銘を受けている。多くの人に知って欲しい漫画家だと思ったので、詳しく感想を書いていく。 最初にこの作品の前半を読んだ段階では、「突然誰かとぶつか…
文フリで買ってきた『砂時計』第四号を読んだので、感想を書いていきます。発行者は「北十 | 文芸同人 北十 | Hokkaido」さんです。 冒頭にあるのが『片袖の魚』の監督の東海林毅さんと、「北十」の音無早矢さんの対談記事です。『片袖の魚』は、以前関西ク…
最近、「漫长的季节」という中国ドラマを観ています。 www.youtube.com 回想シーンと現在の時間軸を行き来しながら、サスペンスっぽい仕立ての群像劇という内容です。スリリングな展開と伏線の散りばめ方が面白く、いま5話あたりまで見ました。 4~5話あ…
すっかり映画鑑賞の記録ブログみたいになってきましたが、まあこういう時期があってもいいでしょう。 ①「福田村事件」 まずマイナスの評価から書いていくと、前半、このシーンいるか?というところが多いのが気になってしまいますね。村人たちの日常があって…
関西クィア映画祭の感想の続きです。最終日に観た映画を抜き出して書いていきます。まずは海外短編集から。 kansai-qff.org ハテナだらけの食卓ゲイをカミングアウトする食卓の会話劇。ゲイという存在を全く知らない両親。息子に寄り添うでもなく、かといっ…
関西クィア映画祭の感想の続きです。国内コンペ部門の続きを書きます。今回はさらっと。 kansai-qff.org 「駆け抜けたら、海」全体的に絵がとても綺麗で、アフタートークで監督がフォトデザイナー(?、すいません、ちょっと記憶が怪しいです)と知って納得…
前回の続きです。 kansai-qff.org 今回は、国内コンペ作品の一つの「私の愛を疑うな」について、感想を書いていこうと思います。 国内作品コンペティション:第16回 関西クィア映画祭 2023 [KQFF2023] 私もこの作品に投票しました。個人的には、昨年のクィア…
今年も関西クィア映画祭に参加してきましたので、しばらくその感想を書いていこうと思います。 kansai-qff.org ちなみに、去年参加したときの記事が以下です。 関西クィア映画祭に行ってきました - 達而録 映画「ノー・オーディナリー・マン」(No Ordinary …
最近見た映画と簡単な感想を並べておきます。東京は映画館が充実していていいですね(下二つ以外は全国でやっている映画ですが…)。一応、ネタバレがあるので注意してください。 ダンジョン&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り 予告編を見て、あるあるアメリ…
引き続き、関西クィア映画祭で観た映画「ノー・オーディナリー・マン」について書いていきます。今回を最終回ということにします。 今回は、映画の中ではそこまではっきりとは示されていないものの、関連して考えることのできるテーマについて取り上げます。…
前回に引き続き、関西クィア映画祭で観た映画「ノー・オーディナリー・マン」について書いていきます。今日は、作中で明示されているテーマについて、順を追って見ていくことにします。 前回、この映画の主要な構成パートの一つに「トランスジェンダー(十名…
今日から、関西クィア映画祭で観た映画「ノー・オーディナリー・マン」について紹介していきたいと思います。一応、アメリカ版Amazon primeでオンライン公開されているようですが、日本語の字幕はないと思います。 今回は導入ということで、映画の内容・構成…
先週まで大阪・京都で行われた「関西クィア映画祭」に行ってきました。大阪会場は一日だけ、京都会場は三日間の参加です。とにかく大満足の映画祭でしたので、今日から何回かの記事に分けて、感想を書き記していきます。 kansai-qff.org まず、観た映画をメ…
最近、中国語の勉強を兼ねて《我在未来等你》というドラマを観ていました。 →我在未来等你(2019年薛凌执导的电视剧)_百度百科 あらすじは、自分の人生に後悔を抱えた37歳の大学教員(刘大志)が、20年前の世界にタイムスリップし、自分の未来をより良いも…
先日、マーベルシリーズ最新作の「シャン・チー」を観てきました。 シャンチー(象棋、中国の将棋)を嗜む私は、最初にタイトルを見たとき「完全なるチェックメイト」や「聖の青春」のようなボードゲームを題材にした映画かと勘違いしてしまいました。当然、…