達而録

中国学を志す学生達の備忘録。毎週火曜日更新。

北京・天津旅行⑱―天津の五大道

 第十八回。今日から天津編です。とはいっても、天津には半日しか滞在していないので、すぐに終わります。

 まず、天津の「五大道文化旅游」と呼ばれる地区を散策しましたので、その街並みをご紹介します。地下鉄「小白楼」駅を降りてすぐ。

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 北京とは全く風景。自転車があれば便利ですが、広すぎないので徒歩でも十分に探検できます。

 天津は旧租界地ということで、西洋の影響を大きく受けています。五大道近辺は、1900年代に建築された、西洋風の古い洋館が立ち並んでおり、異国情緒漂う通りになっています。

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 例えばこの建物は、李叔福という人が1937年に建てたもの。今は、天津外国語大学の関連施設となっているようです。
 多くの洋館は個人や会社などの所有になっているので、立ち入ることは出来ません。たまにレストランや喫茶店になっているところがあるので、その場合は内部を見ることができます。

 以下、「続きを読む」からどうぞ。

 

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 このひときわ立派な建物は、民国の政治家として活躍し、国務総理にもなった顔恵慶の旧居。のち、満州国領事館が置かれたところだそうです。

 

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 こちらは張作霖の四夫人である許澍暘の旧居。

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 洋館の一つ一つにこういう看板があり、その歴史や特徴を紹介してくれています。

 

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 とにかく綺麗で、落ち着いた街並みです。

 

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 後ろに見える高層ビル群との対比。ぽつんと取り残されたように残る、古めかしい威容のある姿が印象的です。

 

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 馬車での観光も人気です。