達而録

中国学を志す学生達の備忘録。毎週火曜日更新。

《我在未来等你》に登場する懐メロ

 最近、中国語の勉強を兼ねて《我在未来等你》というドラマを観ていました。

我在未来等你(2019年薛凌执导的电视剧)_百度百科

 

 あらすじは、自分の人生に後悔を抱えた37歳の大学教員(刘大志)が、20年前の世界にタイムスリップし、自分の未来をより良いものに変えるために奮闘する、という話。こう書くとよくあるタイムスリップものですが、20年前の世界に戻った刘大志(37歳、郝回归)が、刘大志(17歳)の高校のクラスの担任になって、17歳の自分を成長させようともがく(そして同時に自分が成長してゆく)、という展開がよくできていて、とても面白かったです。

 また、タイムスリップものといえば、いわゆる「パラドックス」などお約束の展開が色々とありますが、本作はそうした要素を極力排除して、分かりやすいエンタメ作品に仕立てられているのも興味深い点です。

 

 さて、本作は2019年の作品ですが、舞台は1998年の中国であり、当時の流行の「懐メロ」がたくさん出てきます。日本で育った私にとっては、初めて聞く歌ばかりで懐かしくもなんともないはずなのですが、不思議とレトロなメロディーに懐かしさを感じるものです。

 というわけで今回は、《我在未来等你》に使われている印象的な懐メロをいくつか紹介します。私がメモを取り始めたのがドラマの後半を過ぎてからなので、紹介している音楽も、ドラマの後半で出てくるものばかりです。

①呂方《朋友別哭》

 1995年発売。ドラマ内では、刘大志が親友の退学に際して号泣しながら歌うシーンや、王微笑のお父さんが窮地を救われるシーンで使われています。どちらもとても印象的な場面です。

 泣ける曲ですね。

②徐怀钰《我是女生》

 1998年3月発売。陈小武がラジオで当選してチケットを手に入れ、また別で王微笑もチケットを手に入れ、友達みんなで徐怀钰のライブを見に行くシーンで、この歌を歌っています。「懐かしのアイドル」という登場の仕方で、郝回归も当時を懐かしがりながらライブを観に行っています。

③小虎队《爱》

 1991年発売。刘大志たちがダンスを踊るシーンで使われている音楽。その後もこの曲は何回も流れていますね。

④张信哲《爱如潮水》

 1993年発売。王微笑が刘大志に誕生日プレゼントにラジオをあげたときに、ラジオの電源をつけるといきなりこの曲が流れて、気まずい空気になるシーン。微妙な関係である刘大志の両親もこの曲を聴いて思うところがあったようです。

 このシーンでは、他にも色々な歌が流れていますね。↓

⑤吴佩慈《闪著泪光的决定》

 岡本真夜「Tomorrow」のカバー曲。1998年12月発売で、作中ではクリスマス明けの頃に流れてくるので、まさにぴったりです。刘大志がクラスで作文を読んで、すっきりした気分でクラスから出ていくときに流れている曲です。

 

 観たという方、ぜひコメントください!

(棋客)