2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
小松原織香『性暴力と修復的司法:対話の先にあるもの』(成文堂、2017)を読んだので、概要の紹介と自分の感想を書く。小松原さんの本は、他に『当事者は嘘をつく』(筑摩書房、2022)を読んだことがある。『性暴力と修復的司法』はアカデミックな書体で書…
前回に続いて、山家悠平『生き延びるための女性史』の内容を紹介していく。今回は第四章と第五章の感想を書く。 第四章「遊郭のなかの「新しい女」」 青鞜社の女性たちは、「新しい女」という揶揄を肯定的な意味で自ら積極的に名乗るようになったが、それと…
山家悠平『生き延びるための女性史―遊郭に響く〈声〉をたどって』(青土社、2023)を読んだ。殺気迫る珠玉の論考の数々で、まさに「生き延びるため」に書かれた本、言い換えれば、言葉を綴らなければ社会に殺されると実感している人の叫びが、ひしひしと伝わ…
最近、「弁護士 師子角允彬のブログ」をよく読んでいます。弁護士の方がさまざまな判例を紹介しているブログなのですが、大学に関わる事例が多くて勉強になります。 たとえば、「非常勤講師」で検索をかけるとこういった記事が出てきます。 厳格に成績評価を…
陳佑真『三蘇蜀学の研究』(京都大学学術出版会、2024)を購入し、少しずつ読み進めています。著者の陳さんは私の先輩で、本当にたくさんのことを教えていただいた方です。あまりまとまっておらず、メモ書き程度にしかなりませんが、内容について印象に残っ…