北京・天津旅行レポの第十一回。今回は天壇公園・北海公園・中山公園を紹介します。訳あって同時に紹介しますが、別に近隣にあるというわけではありません。
さて、北京を紹介する際、時々「三山五園」や「九壇八廟」という言葉が使われることがあります。
「三山五園」とは、清代の皇帝の庭園の総称です。
「三山」は「香山」「玉泉山」「万寿山」の三つ。
「五園」は香山にある「静宜園」、玉泉山にある「静明園」、万寿山にある「清漪園(頤和園)」、そして「円明園」と「暢春園」の五つです。
「九壇八廟」とは、清代の皇帝の祭祀が行われた場所の総称です。
「九壇」は、天壇公園にある「圜丘壇(天壇)」「祈穀壇」、地壇公園にある「方澤壇(地壇)」、日壇公園にある「朝日壇(日壇)」、月壇公園にある「夕月壇(月壇)」、永定門にある「先農壇」「太歲壇」、北海公園にある「先蠶壇」、中山公園にある「社稷壇」の九つ。
「八廟」は、まず「太廟」、故宮にある「傳心殿」「奉先殿」、景山公園の「壽皇殿」、前紹介した「雍和宮」「孔子廟」、そして「堂子」「歷代帝王廟」の九つです。
…とまあ、このぐらいのことを事前に調べていけばうっかり見逃すことはなかったはずですが、実際に以上のことを詳しく知ったのは最終日に「首都博物館」を訪れた際の事です。近くに行っていたり、同じ公園内に入ったりしているのに、写真が無かったり、見逃していたりするのはそれが原因です。笑
ともかく、ここまで頤和園、円明園、雍和宮、孔子廟を紹介しました。実際に行った中でまだ紹介していないのは、天壇公園、北海公園、中山公園ですので、今日はこれを紹介するというわけです。
①天壇公園
世界遺産。夕方に行ったので、祈年殿や圜丘には時間切れで入れず。調べたところ遅くまで空いているようだったのですが、それはあくまで公園の入場時間であって、その中の施設はまた別で入場券が必要なのでした。無念。
そういう事情もあって、写真がほとんどありません。遠くに見えるのが祈年殿。
成貞門。
以下、「続きを読む」からどーぞ。
②北海公園
北海公園自体は、遼代の頃から皇帝の宮苑として整備されていたようです。写真は白塔。向こう側まで渡ればまた色々とあるのですが、今回はスルー。
他に比べると人がかなり少なく、ぼうっとしながら過ごせる空間です。
西天梵境に入る琉璃牌坊。「華蔵界」と書かれています。
…お察しの通り、「先蠶壇」は渾身の見逃し。笑
③中山公園
中山公園は、故宮の西南にある公園です。我々は、故宮に正面から入る混雑を避けようと横を通っただけなので、全然ちゃんと見ていません。
エンジュの木とカシワの木が共生している珍しい木。
お察しの通り、「社稷壇」は…。
④月壇公園
おまけ。写真を見返していたら、月壇公園の入り口だけは撮影していました。これは通りがかっただけなので、中には入ってないです。