達而録

ある中国古典研究者の備忘録。毎週火曜日更新。

日記

北京・天津旅行①―食事振り返り

さて、Twitterでは時々つぶやいていましたが、2019/10/18-10/28の間、本ブログの中の人二人で、北京・天津へと旅行に行ってきました! 写真を沢山撮ったので、忘れないうちに振り返っておこうと思います。 第一回は、食事篇になります。 旅行中に食べた思い…

「達而録」活動記録

ここ1~2年の間、ネット上の中国学界隈で、色々と新しい企画が始動しています。私が直接見知った人が行っているものだけでも、このようなものがあります。 ・東洋史の院生botさん:「宮崎市定『科挙』を読む会」等の読書会。・中国史史料研究会さん:学会…

地元の儒者を尋ねて―「亀井南冥」篇・おまけ

中哲ブログということで、前回までの記事の中に出てきた「典拠のある言葉」を、少し振り返ってみましょう。第1回はこちら。第2回はこちら。 まず、修猷館の「修猷」という言葉。これは『尚書』 微子之命の一節を踏まえる言葉です。修猷館高校の公式サイトに…

地元の儒者を尋ねて―「亀井南冥」篇・下

前回の続き。同じ部分図を掲げておきます。全体は→[福岡城下町・博多・近隣古図] - 九大コレクション | 九州大学附属図書館 今回は地図の下側に見える「今川橋(旧今川橋)」が出発地点。 今では「裏通り」と呼ばれ、写真でも完全な裏道に見えるこの道、実…

地元の儒者を尋ねて―「亀井南冥」篇・上

つい先日、研究室に届いた雑誌『斯文』134号を見ていたところ、牧角悦子氏の「鎮西の儒侠・亀井南冥の為人と学問」(オンライン公開なし)という文章に出くわして、大変驚きました。 というのも、中の人の一人の実家近くに亀井南冥のお墓があり、幼いころか…

ブログ開設一周年!

「達而録」を開設してから、丸一年が経過いたしました! 毎週更新というハードルは、最初は楽勝かと思っておりましたが、内容の「面白い」ものを目標としつつ(現実に面白いかはともかく)、分量もそれなりにあるものを書くとなると、正直かなりきつい、とい…

京大中華街探訪録

ここ最近、京都大学から五分ほど北に歩いた「田中里ノ前交差点」近辺に、中華料理屋が乱立しています。 これは、京都に拠点を置く中国古典愛好家である我々としては、決して看過することのできない大問題です。その謎を探るべく、我々は暴飲暴食を重ねました…

質問箱への回答

ちょくちょく質問を頂いておりましたので、回答します。ありがとうございます! ここではすぐに回答できない、難しいお題も頂きました。 Q1.ワニ食べたことがありますか? ありません。 Q2.中国哲学は「哲学」か?という問いにどう答えるか。 難しい問題です…

「顔真卿展」に行ってきました。

先日、東京国立博物館の「顔真卿展」に行ってまいりました。 ganshinkei.jp 展示期間の終了も残り一週間少々に迫っておりますが、これから行く方の参考になればと思い、つらつらと書いてみます。 大前提、いつ行っても混雑しています。中国人ばかりという声…

新年のご挨拶

みなさま、あけましておめでとうございます。 昨年の夏に始めた本ブログですが、細々と週一回のペースを守り、何とか続けることができました。 このペースはどこかで途切れることになるでしょうが、続けられる限りは書いていこうと思いますので、今年もよろ…

我々の活動について

ブログを進めるにあたって、記事のもととなる我々の普段の活動について一括で説明しておいた方が何かと便利が良いので、ここに書いておきます。当たり前ですが、メンバー全員が同じ活動をしているわけではありません。 このページは適宜更新します。 1.演…

はじめに

ここは、中国学を志す者が集い、徒然なるままにあれこれと書き連ねる空間です。 運営者は、学生有志の数名です。我々は勉強と研究、即ち読書に努める毎日ですが、偶には「発信すること」を意識することで、自らの研究に良い面があるのではないか。そんなこと…