達而録

ある中国古典研究者が忘れたくないことを書くブログ。毎週火曜日更新。

2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

日記(2025.4.5-4.27)

2025.4.5 久々に髪を切りに行く。いつも「どういう髪型にしてほしいか」をちゃんと伝えきれなくて(というか私の側に明確なプランが無くて)、あたふたしてしまう。長髪は気に入っていて、かつ後ろで結べるのが好きなので、結局「後ろは結べるぐらい残してほ…

斎藤賢『『史記』はいかにして編まれたか:蘇秦・張儀・孟嘗君列伝の成立』

斎藤賢『『史記』はいかにして編まれたか:蘇秦・張儀・孟嘗君列伝の成立』(京都大学学術出版会、2025、プリミエ・コレクション)を、著者よりご恵贈いただきました。元となった博論も読んだことがあり、改めて書籍の形で手元に置いておくことができるよう…

井筒俊彦『意識と本質』(2)

前回の続き。「マーヒーヤ肯定論」が3つに分類できるという話から。 p.66-68 普遍的「本質」は実在するが、それは存在の深部に実在するのであって、表面には出てこない。よって深層意識で「本質」を見ることを要求する。例:宋学の格物窮理。 すべての存在…

井筒俊彦『意識と本質』(1)

先日、温泉旅行中に、久々に井筒俊彦『意識と本質』を再読した。せっかくなので、冒頭から内容を整理していきたい。とは言いつつ、筆者の関心に照らして大幅に節略する箇所はあるので注意されたい。 なお、全く異なる文脈だが、井筒の別の論考を以前ブログで…

日記(2025.3.21-4.1)

2025.3.21 東京から京都へ。京都に行くのは、研究室の片づけや博士号授与式のため。そのまま実家の福岡へ帰省する予定。10日ほどの長旅となる。これだけゆっくり逗留できるのは人生で最後かもしれない。 昼、研究室の片づけ。コロナ以後すっかり研究室から足…

橋本秀美『孝経―儒教の歴史二千年の旅』

先日出版された橋本秀美『孝経―儒教の歴史二千年の旅』(岩波書店、2025)を早速読んだので、その読書メモを書いておく(以下敬称略)。以下の過去記事も参照。 野間文史『春秋左傳正義譯注』と岩本憲司『春秋学用語集 補編』 - 達而録 洪誠『訓詁学講義』よ…