達而録

中国学を志す学生達の備忘録。毎週火曜日更新。

北京・天津旅行④―前門大街・大柵欄・琉璃厰

 北京・天津旅行レポの第四回。なお、それぞれ思いついた順に書いているので、実際の旅行の行程とはあまり関係がありません。

 今回は、前門大街、大柵欄、琉璃厰といった辺りの写真をご紹介。泊まったゲストハウスが大柵欄にあり、この辺りは徒歩圏内でした。天安門広場の南側すぐですので、観光客の方々も足を延ばしやすいのではないでしょうか。

①前門大街

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 天安門広場の南側にある正陽門へとまっすぐに続く商業街が、前門大街です。元代のころから商業地だったそうですが、現在の街並みは新しく整備されたものです。写真の奥に見える建物が、正陽門の手前にある箭楼。真ん中のレールには小さな路面電車が行き交います。

 きらびやかで綺麗な街並み。お洒落でやや高級な店が並んでいる印象でしょうか。

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 観光客が多いですね。ライトアップがあるので、夜の方がおススメです。

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 先ほど遠くに見えていた正陽門箭楼。左は南側、右は北側です。

 この奥に正陽門があり、その奥に天安門広場があり、その奥が故宮です。う~む、スケールがでかいぜ。

 以下、「続きを読む」に入れておきます。

②大柵欄

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 前門大街から一本入ると、少し庶民的な感じがする街並みに変わります。この辺りをまとめて大柵欄と呼んでいるようです。食べ物はもちろん、衣服やお土産、ハンコ彫りなどさまざまなお店が所狭しと並んでいます。

 もう少し先に進み、商店よりも宿泊施設が増えてきた辺りが下の写真。古くからの建物が残っていて、非常な独特な雰囲気を醸しています。

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 朝から人通りが多く、活気がありますね。朝食用に小籠包や餃子をあちこちで勧められました。旨かったです。

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 こういう感じ。

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 これは我々の宿泊したゲストハウス(青年旅舎)。相部屋で一泊1200円ほど、北京の中心地としてかなり安い方のようです。欧米系の方が多いところで、いろいろな方と面白い話ができました。

 上の道からまた一本入ると、北京の伝統的な路地裏の風景である「胡同」へと入っていきます。ここは「燕家胡同」と呼ばれるところです。

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 胡同に入ると、実際に人々が互助的に生活している様子が見て取れます。最近徐々に観光地として推されているようですが、あくまで生活の場所ということを実感できます。街を歩いているとあちらこちらで見かけますので、ぜひ入ってみてください。(ただ、地名だけに「胡同」の名が残っている場合も多いので、ご注意を。)

③琉璃厰

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 さらに西へと歩いていくと(自転車がおススメです)、琉璃厰と呼ばれる骨董品街へとたどり着きます。秋の北京には珍しい雨の日でしたので、人はまばらでした。

 ここは骨董品、書画、文房四宝(筆・墨・紙・硯)、古典籍を売る店がたくさん並んでいます。下の写真は、書道の「紙」を専門に売っているお店の写真です。

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 ほか、「中国書店」さんでは線装本も並べられていました。専門的でなかなか面白いお店が多く、散歩するだけでも楽しめますよ。