達而録

ある中国古典研究者が忘れたくないことを書くブログ。毎週火曜日更新。

2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「こころの時代〜宗教・人生〜 徹底討論vol.12 宗教は戦争にどう関わってきたのか(後編)」の感想

NHKの番組「こころの時代〜宗教・人生〜 徹底討論vol.12 宗教は戦争にどう関わってきたのか(後編)」を見ました。戦前~戦後にかけての、日本列島で活動していた宗教団体が、戦争とどのように向き合ってきたのかという点について、特に宗教団体の戦争協力に…

「はてなブログ 年間アワード2025」に選出されました

本ブログの記事が、「はてなブログ 年間アワード2025」の「ゲーム部門」に選出されていました! blog.hatenablog.com 選ばれたのは以下の記事です。 chutetsu.hateblo.jp 一年間に書かれるはてなブログの総記事数を考えると、ものすごい確率だと思うので、と…

『四書集注』の音注について

これまで、「山の学校」の『世説新語』を読むクラスで得た知見を共有してきました。私は他に『論語集注』を読む授業、『大学章句』と『大学或問』を読む授業もしておりまして、今回はそちらを題材に、多音字の読み分けについて整理しておきます。 ○「見、賢…

秦鼎『世説箋本』について(3):馬融と鄭玄

引き続き、秦鼎『世説箋本』を「山の学校」の授業で読んで印象に残っている箇所をメモしておきます。『世説新語』文学篇の冒頭、鄭玄が師匠の馬融の学塾を去る時に、嫉妬されて追われて殺されかけたという話です。 (1)鄭玄在馬融門下,三年不得相見,高足…

秦鼎『世説箋本』について(2):王導と周顗

前回に引き続き、秦鼎『世説箋本』を読んでいる「山の学校」の授業から、印象に残っている箇所を取り上げてみます。今回は、『世説新語』言語中の三十一章、王導の逸話から。 過江諸人,每至美日,輒相邀新亭,藉卉飲宴。周侯坐而歎曰:「風景不殊,正自有山…

秦鼎『世説箋本』について(1):版本の整理

2024年度から、学校法人北白川学園の「山の学校」にて、漢文の講座をいくつか担当しております。本来は私が漢文の読み方を一から教えていく講座なのですが、むしろ受講生の方から私が教わることも多く、私自身勉強させてもらいながら授業をしています。今日…