達而録

中国学を志す学生達の備忘録。毎週火曜日更新。

京大吉田寮について

 本ブログの中の人の一人は、縁があって、最近、京都大学の「吉田寮」の存続活動に携わっています。

 そもそも「吉田寮って何?」という方は、吉田寮紹介パンフレットの電子版があるので、ちらっと読んでみてください。

www.pamphlet.yoshidaryo.org

 

 Twitterもあります。

吉田寮広報室 Yoshida Dormitory (@yoshidaryo_koho) | Twitter

 Wikipediaも詳しいです。

京都大学吉田寮 - Wikipedia

 

 さて、冒頭で「吉田寮の存続運動」と書いたとおり、吉田寮はいま、存続の危機にさらされています。吉田寮京都大学の執行部との間で何が起きているのかについては、下の二つの記事が分かりやすいです。

yoshidaryozaiki.wixsite.com

※英語版:What is the university’s ‘Basic Policy’? | yoshidaryo2017 英語 

www.pamphlet.yoshidaryo.org

 実は、吉田寮が追い出されようとしているのは、今回が初めてのことではありません。80年代にも「在寮期限」を一方的に定められ、寮生が追い出されそうになったことがあります。その時に経緯については、以下の記事に詳しいです。

吉田寮小史 - 吉田寮紹介パンフレット電子版

 歴史好きが多いであろう本ブログの読者のみなさまは、読み物としても興味深く受け取ることができると思います。

 …歴史好きといえば、築百年以上の貴重な木造建築である吉田寮の建築的価値などについても興味のある方がいらっしゃるかもしれません。下の動画に音声付きで案内したものがありますので、ぜひご覧ください。

京都大学吉田寮 記録プロジェクト

 

 中国学の研究についての記事を載せてきた本ブログですが、そもそも研究する環境が整っていなければ、自分の研究に打ち込むことなど夢のまた夢です。

 オンライン授業が増えているとはいえ、大学の施設を定期的に利用しようと考えると、どうしても大学の近くで生活する必要が出てきます(中国学では、図書館は必須の利用施設ですね)。また、留学の見通しが立ちにくい現在、長期的な予定が立たずとも金銭的な不安が少なくて済む住居が確保されていることは、非常に有難いものです。

 吉田寮は、学部学生・院生でなくても、つまり研究生・聴講生・科目等履修生などでも、また休学中でも入寮することができます。よく知られている通り、必要な金銭負担も少額です。入寮に際して、国籍・性の在り方・年齢・収入・思想といった諸条件が問われることもありません。

 私は、吉田寮は福利厚生施設として重要な役割を担っており、存続すべきものであると考えています。微力ながら協力したいと考え、本ブログの主旨から離れることを承知で、ここに記事を書き起こしました。

 

 質問でも何でも、お気軽にコメントください。

(棋客)